音楽や動画、ラジオ、ゲームなどの娯楽を音が出せない環境で楽しむ場合、イヤホンを使う人も多いだろう。
有線イヤホンは、スマホやPCなどの本体と物理的につながっているわずらわしさがあり、見た目にもスッキリせず、収納時には絡まってしまうという欠点もある。
ワイヤレスイヤホンならこれらの欠点を解消でき、またコンパクトに収まるため、ミニマリストとしてはぜひゲットしておきたいアイテムだ。
今回は私が愛用しているワイヤレスイヤホンを紹介しよう。
ワイヤレスイヤホンの購入を検討している方の参考になれば幸いだ。
ミニマリスト愛用のワイヤレスイヤホン
私が愛用しているワイヤレスイヤホンは下の写真の物だ。
これはJBLというメーカーのTUNE205BTという製品である。
では続いて、このワイヤレスイヤホンの特徴について紹介しよう。
JBL TUNE205BTの長所
私がこのワイヤレスイヤホンに感じた長所は以下の通りだ。
- 低音から高音まで音のバランスが良い
- 価格がリーズナブル
- 耳に重量がかからない
- 紛失しづらい
- 外した時に首にかけておける
それでは順に説明しよう。
長所1:低音から高音まで音のバランスが良い
私は有線イヤホンを購入する時は、ドライバ径が15mmの製品を選ぶようにしていた。
ドライバ径が小さい製品だと低音があまり出ず、シャカシャカした音になりがちだからだ。
ちなみに私が現在使用している有線イヤホンは、下の写真のPioneerのSE-CE521という製品(生産終了品)で、ドライバ径は15.4mmである。
このため、ワイヤレスイヤホンの購入を検討していた時もドライバ径が15mmの物を探していたが、これが全く見当たらなかった。
私が見たワイヤレスイヤホンの中で最もドライバ径が大きい製品がこのTUNE205BTであり、そのサイズは12.5mmである。
正直、12.5mmということでちゃんと低音が出るのか不安だったが、実際に使ってみたところ杞憂であった。
もちろん、15mmの有線イヤホンに比べると若干低音が弱く感じるが、逆に高音の解像度は高く感じる。
総じて低音から高音までバランスのいい音というのが私の印象だ。
長所2:価格がリーズナブル
音響機器は上を見だしたらキリがない。
イヤホンであっても数万円するような製品はざらにある。

俺のスマホより高いやんけ
しかし、安くていい製品にこそ価値があると私は考えている。
その点、このTUNE205BTは約2,400円と非常にリーズナブルな価格になっている。
私がこれまで使用してきた有線イヤホンは大体1,000~2,000円程度だったから、ワイヤレスとしては十分安価と言えるだろう。
どんなに素晴らしい製品でも値段が高ければ魅力など全くない。
なお、私が高価な物を買わない理由については下記の記事を参照してほしい。
長所3:耳に重量がかからない
TUNE205BTには首にかける部分に二つのボックスがあり、片方はリモコン、もう一方はバッテリーとなっている。(上の写真の○部分)
これら重量のある部品が首に掛かるよう配置されているため、耳には重量がかからない。
このため、ワイヤレスと言えども、バッテリー等の重さを気にすることなく装着することができるだろう。
長所4:紛失しづらい
最近ではケーブル部分が全くないワイヤレスイヤホンも人気である。
しかし、こういった製品は耳に装着するパーツしかなく非常に小型なため、紛失したり落としてしまったりというリスクが伴う。
特にイヤホンは外で使用することが多いため、こういったリスクが発生しやすい。
製品が高価であればあるほど、紛失した時の精神的ショックは大きいだろう。
その点TUNE205BTならば、何かのきっかけで片方のイヤホンが耳から外れてしまっても、ケーブルがあるため落としてしまうことはない。
紛失のリスクを気にすることなく、気兼ねなく使えるということだ。
長所5:外した時に首にかけておける
TUNE205BTはケーブル部分を首にかける構造になっているため、一時的にイヤホンを外す必要がある場面でも、耳から外してそのまま首にかけっぱなしにできる。
イヤホンのつけ外しの頻度が高い人であれば、便利に使うことができるだろう。
ちなみに私が今使っているPioneerの有線イヤホンは首の後ろにケーブルを回す構造になっていないため、外した時に首にかけておくことができず、それが不満点にもなっていた。
ちょっとしたことだが、私にとっては重要なポイントでもある。
JBL TUNE205BTの短所
続いて、TUNE205BTの短所について挙げてみよう。
私が感じる短所は以下の通りだ。
- バッテリーが長時間持たない
- 耳からイヤホンが外れやすい
- リモコンの位置がズレてくる
それでは詳細について説明しよう。
短所1:バッテリーが長時間持たない
TUNE205BTの最大の短所はバッテリーの持ちだ。
バッテリーは仕様上6時間となっている。
実際に時間を測定したわけではないので、どれだけ持つかは未確認だが、実使用では6時間以下と考えるのが妥当だろう。
私の場合は、片道20分程度の通勤時の往復だけで使用した場合、平日の5日間は充電せずに使うことができている。
しかしフル充電状態で、休日に長時間ラジオを聞き流していると、意外と早い段階でバッテリー切れの警告音が鳴ることが多い。
こればかりはどうしようもないため、使用時間が長くなった場合は、早めに充電するなどの対処が必要だろう。
短所2:耳からイヤホンが外れやすい
2つ目の短所は、耳からイヤホンが外れやすいことである。
有線イヤホンではドライバ径が15mmの物を使用してきたため、ドライバ径12.5mmのTUNE205BTは私にとってサイズが小さすぎるのだろう。
しかし、私は次のような工夫をしている。
まず、100円ショップに売っている、AppleのEarpods用イヤーパッドを取り付ける。
比較のため、右側のみイヤーパッドを装着した状態。
イヤホンの形状がEarpodsとほぼ同じため、装着可能だ。
その上から、さらに100円ショップの一般的なイヤーパッドを取り付ける。(この写真も右側のみ装着。)
これだけだ。
これで耳から外れやすいという欠点はかなり軽減される。
※ただし完璧ではない。
このように、サイズあるいは材質上、耳から外れやすいという欠点はあるが、工夫次第で何とかなるだろう。
短所3:リモコンの位置がズレてくる
これまで述べたように、TUNE205BTは首に掛ける形状のワイヤレスイヤホンだが、シャツの襟などの摩擦の少ない物にケーブル部分を掛けた場合、ケーブルが滑って徐々にリモコンの位置がズレてくることがある。
そうなるとリモコンとバッテリーの位置のバランスが崩れ、どちらか片方のイヤホンが引っ張られて外れてしまうということが起きる。
せっかくのワイヤレスにもかかわらず、ケーブルにイヤホンが引っ張られる感覚が発生するとストレスだ。
私はこの状態を回避するため、ケーブル部分は首の素肌に直接掛けるようにしている。
シャツの襟に比べて、首の素肌は摩擦が大きいためズレにくいからだ。
冬はケーブルが直接肌に触れると冷たいが、すぐに温まるのでそれほど問題にはならない。
ノイズキャンセリング機能が不要である理由
最近はAirpods Proに代表される、ノイズキャンセリング機能が話題であるが、私はノイズキャンセリング機能は不要であると考えている。
その理由は、耳は注意や危険を感知するための感覚器であるからだ。
サイレンなどの警報や、電話、インターホン、緊急放送などに使用されるのは必ず「音」だ。
もしも警報のサイレンが音ではなく光で表現されたとしたら、気が付かない人が続出するだろう。
そういう意味では外部の音を完全にシャットアウトするのはリスキーである。
電車の中で音楽鑑賞に没頭している時に、車内放送では「どこかの路線が運転見合わせになっている」という情報が伝えられているかもしれない。
耳を特定の音で占有せずに余白を開けておくことが必要だと私は考える。
イヤホンで音を聞きつつも、何かの警報や連絡がなされていることに気づく程度の余裕が必要だ。
もちろんノイズキャンセリング機能の強弱は調整できるだろう。
しかし、わざわざ外部の音が聞こえるように調整するのであれば、高いお金を出してノイズキャンセリング機能付きの製品を買う必要はないというのが私の見解だ。
結び
以上、私が使用しているワイヤレスイヤホンを紹介した。
各種娯楽がスマホ一つで楽しめるようになった昨今、音質面を考慮すればイヤホンは必須アイテムとなっている。
ミニマリストにとって、ケーブルのわずらわしさから解放されるワイヤレスイヤホンは、ぜひゲットしておきたいアイテムだ。
今回の記事がワイヤレスイヤホン選びの参考になったのであれば、私としてもうれしい。