私は2020年2月の半ばから箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使う実験をしている。
しかし、実験を始めて間もないころ、予想外のことが起こってしまった。
新型コロナウイルスの流行に伴う、トイレットペーパーの品切れだ。
タイミングの悪い時に実験を開始してしまったと思ったが、時間とともに品切れは解消し、事なきを得た。
今回は、箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使ってみた感想について書いてみようと思う。
自宅で何か減らせる物がないかと考えている人の参考になれば幸いだ。
箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使うメリット
まずはメリットから紹介しよう。
私が考えるメリットは以下の3つだ。
- 収納スペースが少なくて済む
- 在庫管理が片方だけになり楽
- コストが安く済む
以下、詳細を見ていこう。
メリット1:収納スペースが少なくて済む
私が最もメリットに感じているのは、収納スペースが少なくて済むということだ。
私はこういった物は下記の写真のようにリビングの片隅にある収納に保管している。
が、この収納はそれほど大きいものではない。
トイレットペーパーも箱ティッシュも、購入単位の1パッケージ分は入っている個数が多く、結構かさばるものだ。
両方をこの収納に収めた場合、ギュウギュウ詰めに物を入れることになり、収納自体の使い勝手が悪くなるだろう。
どちらか一方で済むのなら、収納が広く使え、中の物を使用する際もスムーズに取り出しできる。
かさばるものを減らせるというのは最も大きいメリットとなる。
メリット2:在庫管理が片方だけになり楽
2つ目のメリットは在庫管理のやり易さである。
トイレットペーパーと箱ティッシュを両方持つ場合、自宅にあるそれぞれの在庫を把握する必要がある。
そしてどちらかが無くなりそうになる度に、それを覚えておいて買い物の際に買い足すことになる。
両方を所有するとなると、この管理が非常に面倒だ。
場合によってはトイレットペーパーと箱ティッシュの両方を、同時に買い足すことになったりもする。
しかし、トイレットペーパー1種類だけならば在庫の把握は容易であり、買う際も常にトイレットペーパー1パッケージだけで済む。
購入頻度が高いものほど、共用化して種類を減らすメリットは大きい。
メリット3:コストが安く済む
3つ目のメリットは、コストが(恐らくは)安く済むということだ。
恐らくと書いたのは、箱ティッシュあるいはトイレットペーパーを使った場合のそれぞれのコストを、実際に計算・比較するのが不可能なためだ。
実際に計算していないのに、トイレットペーパーの方が安く済むと判断した理由は、
- トイレットペーパーの方が紙質が悪い(=原価が安い)
- トイレットペーパーは使用量を自分で調整できるので無駄が発生しにくい
- ネットで調べるとトイレットペーパーの方が安いという試算結果が多かった
の3点である。
2種類の物を1つの物に統合してやり繰りした場合、コストが劇的に上がってしまっては意味がない。
しかし、物の種類を減らせる上に、コストダウンにつながるのであれば、積極的に取り入れるべきだろう。
箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使うデメリット
続いてデメリットについて紹介するが、主には以下の2つだ。
- 紙質が悪い
- 多量の水分を拭き取るのに適さない
順にみていこう。
デメリット1:紙質が悪い
ティッシュペーパーがソフトな質感であるのに対し、トイレットペーパーは紙質が悪く、ざらざらしている。
そして、このことが最も影響するのは、「鼻をかむ時」だ。
トイレットペーパーで鼻をかむと、ざらざらした紙質が顔に触れ、顔が擦れてヒリヒリとした痛みを感じることがある。
トイレットペーパーはティッシュペーパーほど肌に優しくない。
このため、敏感な部分の肌に使用するのには向かず、注意が必要である。
私はもう慣れてしまったが。
デメリット2:多量の水分を拭き取るのに適さない
トイレットペーパーは本来トイレに流すことを考慮されているため、水に溶けやすいようになっている。
このため、多量の水分を拭きとる用途には適さない。
飲み物などをこぼした時、ティッシュペーパーでふき取る人も多いと思うが、それをトイレットペーパーでやってしまうと、水に溶けてあっさりとペーパーの形が崩れてしまう。
このような使い方にはまったくの役立たずである。
もしも飲み物などをこぼして多量の水分を拭き取る必要がでてきたら、トイレットペーパーではなく布巾を使って拭くなどの対応が必要となる。
ダイソーのロールペーパーケースを使う!
次に、私が箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使う際に活用しているアイテムと、実際に使う上での工夫を紹介しよう。
下記の記事でも紹介しているが、私が使っているのはダイソーの「ロールペーパーケース」である。
このダイソーのロールペーパーケースを使う上での注意点と対処法について紹介しよう。
注意点
- ケースが意図せずに開いてしまう
- トイレットペーパーが切りにくい
- ギリギリで切ると中に入り込む
- 取り出しに両手が必要
注意点1:ケースが意図せずに開いてしまう
このロールペーパーケースは写真のように真ん中で開いて、中にトイレットペーパーを入れる形状になっている。
そして閉じたときに、左右それぞれのパーツにある凹凸の摩擦力によって、閉じた状態を保つようになっているのだが、凹凸部分の出来具合に個体ばらつきがあり、簡単に開いてしまう個体がある。
私が買った個体も、きちんとケースを閉じて使っているにもかかわらず、意図せずにケースが開いてしまっていた。
個体によっては閉じた状態を保てる物もあるかもしれないが、いずれは使っているうちに凹凸が徐々に削れて、同じように簡単に開いてしまう状態になるだろう。
このため、閉じた状態を保つように対策をする必要がある。
私は、写真のように単純に輪ゴムで留めることで対処している。
輪ゴム1つだと円筒の形状に沿って簡単に外れてしまうため、2つの輪ゴムを重ねて使っている。
弁当箱を固定するためのオシャレなゴムバンドでも買おうかと思ったが、このケースにサイズが合わなそうだったので、結局輪ゴムで仮留めした状態で使い続けている。
見映えが悪いので、最適な物があれば乗り換えるつもりだ。
注意点2:トイレットペーパーが切りにくい
このロールペーパーケースは取り出し口からトイレットペーパーを引っ張り出す形になっているが、トイレットペーパーを切り取る仕組みがない。
説明書きにはあたかも取り出し口のエッジで切り取れるような記述があるが、そんなことをしても切り取れずに、どんどんトイレットペーパーが引き出されてしまう。
トイレットペーパーを切り取るのに、やり方を考える必要があるということだ。
注意点3:ギリギリで切ると中に入り込む
なんとかうまく切り取る方法を考え出したとしても、取り出し口付近で切り取ると、次回使う部分の先端がケースの中に入り込んでしまう。
こうなってしまっては、再びケースを開いて先端部分を外に出す必要がある。
注意点1で述べたように、私はケースが簡単に開いてしまわないよう輪ゴムで留めているため、ケースを開くのにわざわざ輪ゴムを外す必要があり、非常に面倒だ。
だから、先端部分がケースの中に入らないように切り方を工夫しなければならない。
注意点4:取り出しに両手が必要
注意点2で書いたように、取り出し口のエッジではトイレットペーパーはうまく切れずに、もがくほどにトイレットペーパーが引き出されてしまう。
このため、結局トイレットペーパーを切り取るのに両手を使う必要がある。
通常の箱ティッシュならば片手で簡単に取り出せるため、そういう意味では箱ティッシュに比べて使い勝手が劣る部分だと言えるだろう。
対処法:トイレットペーパーの切り取り方法
これまで述べたように、ロールペーパーケースでトイレットペーパーを使うには、切り取り方に工夫が必要だ。
私がロールペーパーケースでトイレットペーパーを切り取る際は、以下のようにしている。
まず、十分にトイレットペーパーを引き出す。
これは注意点3に書いたように、次回の先端が中に入り込んでしまうのを防ぐためだ。
そして片方の手でトイレットペーパーのミシン目付近を抑えて、もう片方の手でトイレットペーパーをそっと引っ張る。
ちょっと慣れが必要だが、慣れればミシン目付近でキレイに切り取れるようになるだろう。
そして以下の写真のように、次回使用分の先端部分も中に入り込むことなく、そのまま続けて使うことができる。
切り取るのに両手を使わなければならないのはネックだが、慣れれば箱ティッシュと変わらず使うことが可能だ。
なお、この記事執筆時点で私はすでに3か月ほど、箱ティッシュなしで過ごすことに成功している。
今のところ、箱ティッシュに戻ることは考えていない。
箱ティッシュをトイレットペーパーで代用しようと考えたきっかけ
そもそも私が箱ティッシュをトイレットペーパーで代用しようと考えたきっかけは、ポケットティッシュである。
私は下の写真のような、100円ショップの「水に流せるポケットティッシュ」を長年愛用している。
これは普通のポケットティッシュに比べてちょっと値段が高い。(値段は同じでも1パッケージ当たりの個数が少ない)
しかし、水に流せると書いている通り、トイレットペーパーとして使うことが可能だ。
私がこのポケットティッシュを使うことにしている理由は、出先でトイレにトイレットペーパーがない場合を想定してのことだ。
トイレットペーパーがなかったり、あるいは、自販機のトイレットペーパーを買うための小銭を持ち合わせていない場合も考えられるだろう。
その時に、ポケットティッシュをトイレットペーパーとして使えれば、そのような状況にも対応できる。
これが、あえて割高なポケットティッシュを使っている理由である。
そして、このポケットティッシュを使っていて、ある時ふと思った。

自宅のティッシュペーパーも同じように、トイレットペーパーと統一すればいいんじゃね?
これが、箱ティッシュの代わりにトイレットペーパーを使おうと考えたきっかけである。
結び
以上、箱ティッシュをやめてトイレットペーパーで代用した感想を述べた。
また今回は、ダイソーのロールペーパーケースについての使い勝手や使い方の工夫も紹介した。
自宅のかさばるものを少しでも減らしたいと考えている人にとって、参考になれば幸いだ。

いや、今回の記事は全然参考にならんだろ(笑)
現状、使い勝手の悪い部分もまだまだあるので、もっといい商品が見つかれば試してみるつもりだ。