電子書籍は紙の本のように保管に場所を取らない上、スマホにデータを入れることで、多くの本をいつでもどこでも持ち歩くことができる。
このため、紙の本から電子書籍に移行するミニマリストも多いのではないだろうか。
しかし、スマホでの読書は紙の本に比べて読みにくいと感じることもあるだろう。
今回は電子書籍で読書をする方法の1つとして、Kindle for PCの活用法を紹介しよう。
Kindle for PCのメリット
Kindle for PCとは、Amazonが無料で配布しているPC用のソフト(アプリ)である。
PCを使ってKindle用の電子書籍を読むためのソフトだ。
ソフトは下記のリンクから無料でダウンロードできる。
なお、Windows版とMac版があり、選択できるようになっている。
Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]
さて、スマホのKindleアプリではなくKindle for PCを使うメリットだが、以下の通りとなる。
- 大きい画面で読むことができる
- 見開き表示で読める
以下、順に説明しよう。
メリット1:大きい画面で読むことができる
スマホで読書をする場合の不満点として、画面が小さいと感じる人も多いのではないだろうか。
文字データだけで構成される書籍の場合は、文字サイズを自由に変更できるため、さほど読みにくさを感じることもないかもしれない。
しかし、写真や図などの画像がふんだんに使われた本や漫画などの場合、文字サイズのみの変更ができず、文字を大きくしたければ表示全体を拡大して読むことになる。
表示を拡大すれば文字は大きくなるが、拡大することによって画面に入りきらない部分が出てくるため、1ページをスクロールさせながら読む羽目になり、これはこれで読みづらい。
かといって、タブレットなどの大画面のデバイスをわざわざ購入するのも勿体ない話である。
そこでPCを活用する、というわけだ。
PCならスマホやタブレットより画面が大きいため、大きい画面で電子書籍を読むのにピッタリな上、すでにPCを持っている場合は追加投資は不要だ。
「PCの大画面で電子書籍が読める」これが1つ目のメリットである。
メリット2:見開き表示で読める
写真や図などがふんだんに使われた本や漫画の場合、見開き表示を意識して書かれた本も多い。
特に漫画では、見開き2ページをいっぱいに使って1つの絵が描かれている、というページも頻繁に出てくる。
こういった本の場合、1ページずつ表示するスマホでは非常に読みづらい。
また、スマホの代わりにタブレットを横向きに使って見開き表示にするのも悪くないが、PCに比べると画面が小さいため、上記1の「大きい画面で読む」というメリットは享受できないだろう。
Kindle for PCなら、PCの横向きワイド画面に2ページを見開きで表示できるため、上記のような見開き表示を意識して書かれた本を読むのもピッタリだ。
「見開き表示で本が読める」これが2つ目のメリットとなる。
なお、文字データで構成される書籍の場合は、1ページの文字量や文字サイズが自由に設定できるため、そもそも見開きという概念がないようである。
この場合はKindle for PCのメニュー内の「表示→表示オプション→ページ幅」という設定項目でページ幅を大きく設定することで、見開きと同等の表示にすることが可能だ。
Kindle for PCを活用するコツ
では次に、Kindle for PCを使う上でのコツを紹介しよう。
主なコツは以下の3つである。
- 画面が高解像度のPCを使う
- 画面の距離を調整する
- ノートPCを立てて使うのもアリ?
以下、順に説明しよう。
コツ1:画面が高解像度のPCを使う
PCはスマホより画面が大きいため、Kindle for PCでの本の表示もスマホに比べて大きくなる。
これは事実だが、気を付けないといけないのはPCの画面の解像度だ。
安価なPCの場合、画面の解像度が低い物が多い。
画面の解像度が低いPCだと、小さい文字がぼやけて表示されるため、逆にスマホより読みづらいということもあり得る。
このため、Kindle for PCで読書をするなら、画面が高解像度のPCを使うようにしよう。
最低限、解像度がフルHD以上のPCを使うようにしたいところだ。
コツ2:画面の距離を調整する
Kindle for PCを使ってPCの大画面で電子書籍を読んでいるにも関わらず、画面が小さいと感じることもあるかもしれない。
スマホよりもはるかに大画面のはずなのに画面が小さいと感じる原因は、目と画面の距離にある。
読書する場合の本やスマホの(目からの)距離に比べて、PCの画面は遠いことが多いだろう。
PCの画面が遠くにあるから読書に使うには小さく感じる、それだけの理由である。
ここで画面を拡大表示をしてしまっては、利便性が損なわれてしまって意味がない。
つまり、読書の際の本の位置に合わせる形でPCを自分に近づければいい、ということになる。

明るい画面に近づきすぎると目が痛くなるから気を付けろ!
コツ3:ノートPCを立てて使うのもアリ?
読みたい本が雑誌サイズの場合、ノートPCを使ったとしても画面が小さいと感じることもあるだろう。
そんな時は、PCのディスプレイ設定で「画面の向き」を「縦」に設定し、ノートPCを立てることで、画面を縦長に使うことができる。
ノートPCの画面を縦長に使い、見開き表示ではなく1ページ表示にすれば、雑誌にかなり近いサイズで読むことが可能となる。
また、寝転がってダラダラと本を読みたいという場合には、ノートPCの画面設定を「横」または「縦」、本の表示を「1ページ表示」または「見開き表示」をいろいろと試してみることで、寝転がって読むのに最適な組み合わせを見つけることができるだろう。
私の場合は以下の写真の通りだ。

そこでケツをかくな、ケツを
Kindle for PCを活用する!まとめ
Kindle for PCを活用するメリットとコツを再度まとめよう。
メリット
- 大きい画面で読むことができる
- 見開き表示で読める
コツ
- 画面が高解像度のPCを使う
- 画面の距離を調整する
- ノートPCを立てて使うのもアリ?
以上、Kindle for PCの活用法について述べた。
場所を取らない、いつでもどこでも持ち歩けるといった電子書籍のメリットを享受しつつ、Kindle for PCを並行して活用することで電子書籍の欠点を少しでも軽減できると思うがどうだろうか。
Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]