現在、各種キャッシュレス決済が普及してきており、これらを利用することで現金を持ち歩かないミニマリストも多いのではないだろうか。
キャッシュレス決済では○○Payに代表されるスマホ決済(コード決済)が急速に広まっている。
しかし、昔からあるクレジットカード決済も、スマホ決済に負けず劣らず利用価値があると私は考える。
そこで今回は私がクレジットカードを選ぶ際の選び方と、クレジットカードの活用法について紹介したいと思う。
クレジットカードの選び方
クレジットカードを選ぶ際に私が着目している点は以下の4つである。
- 年会費
- 還元率
- ポイントの使いやすさ
- 国際ブランド
では詳しく見てみよう。
チェック1:年会費
クレジットカードには年会費が無料のカードと有料のカードがある。
言うまでもなく、有料のカードの方が特典が大きい。
また、年会費が有料であっても利用額や利用回数が一定以上ならば、年会費が無料となる「実質無料」な有料カードもある。
通常は自分の利用方法を考えて、「どちらのカードを利用するのが最終的にお得か」でカードを決めることになる。
しかし、私は「年会費無料のカード」しか選ばないことにしている。
その理由は、「想定した利用額や利用回数をこの先ずっと維持できる保証がないから」である。
「引っ越し先の家賃支払いがカード払いに対応していない」とか「もっとお得なカードを見つけた」などの理由で、当初想定した金額よりも利用額が低くなることが起こり得る。
この場合、「年会費無料(あるいはお得)」となる利用条件達成を見越して有料のカードを申し込んだにもかかわらず、結局割高な支払いをする結果になりかねない。
しかし年会費無料のカードであれば、たとえカードを全く使わずに放置することになっても、損失は一切発生しない。
還元額などの特典が多少低くなったとしても、年会費無料のカードを選ぶ方が、余計な重荷を背負わなくて済むということだ。
チェック2:還元率
クレジットカードを使って支払いをした場合、ポイント還元などの恩恵がある。
このポイントの還元率は、言うまでもなく高ければ高い方がいい。
売り文句で、「○○(店舗やサービス名)での利用ならばポイント〇倍!」などと書かれていることもあるが、元の還元率が低ければ何の意味もない。
還元率が0.5%しかないカードならば、ポイント2倍でも還元率は1%なのだ。

「レタス〇個分の食物繊維!」みたいなもんか
還元率が何%なのか、きちんと数値で比較するようにしよう。
ネット上にはクレジットカード比較サイトが多数あるので、これらのサイトを利用して還元率の比較をするといいだろう。
なお、還元率については、「支払1回ごとの金額」に対してポイント還元されるカードと、「1ヶ月のトータルの支払額」に対してポイント還元されるカードがあるので注意が必要だ。
支払い1回ごとにポイント還元されるカードの場合、ポイントの取りこぼしが発生しやすいからだ。
例えば、支払い100円ごとに1ポイント還元されるカードの場合、100円の買い物でも199円の買い物でも、付与されるポイントは1ポイントとなる。
この場合、実質の還元率は下がってしまうと言えるだろう。
これに対し、1ヶ月トータルの支払額に対してポイント還元されるカードならば、支払い1回1回の端数は考慮しなくていいため、還元率の実質低下分は最小限となる。
可能な限り、1ヶ月トータルの支払額に対してポイント還元されるカードを選びたいところだ。
チェック3:ポイントの使いやすさ
還元率が高いカードを使って多くのポイントを得たとしても、そのポイントが使いやすいかどうかが重要だ。
得たポイントの使い道が、欲しくもない商品としか交換できないのであれば、せっかく集めたポイントも無駄になる。
クレジットカードを選ぶ際は、還元率の高さだけでなく、ポイントを何と交換できるのかを調べるようにしよう。
よく利用する店舗で使える商品券(Amazonギフト券とか)などが交換対象にあるならば、使い勝手はいいと言えるだろう。
受け取りも含めてオンラインですべて手続きが完結するならば、手間もかからずベターだ。
チェック4:国際ブランド
多くのクレジットカードでは、国際ブランドを複数の中から選ぶことができるが、私はVISAを選ぶようにしている。
海外で最も利用しやすいのがVISAであり、逆にVISA以外のブランドのカードは、場所や店舗によって利用できない懸念があるためだ。※国によってはMastercardの方がいいらしい。
クレジットカードをよく使っている人ならわざわざ言う必要もないと思うが、これから初めてクレジットカードを作るという人は、海外での使い勝手も考えて国際ブランドを選ぶようにしよう。
ただし、海外で使う予定がない場合や、すでにカードを持っている場合は、別ブランドのカードでもいいだろう。
クレジットカードの活用法
では次に、私のクレジットカードの活用法について紹介しよう。
私のクレジットカードの活用法は以下の3つである。
- 基本の支払い方法はクレジットカードで
- カード明細を家計簿代わりにする
- 支払いは必ず一括で
活用法1:基本の支払い方法はクレジットカードで
私はクレジットカード払いに対応している店舗やサービスでは、可能な限りクレジットカード払いをするようにしている。
ただし、キャンペーン等で他の支払い方法の方がお得な場合は、一時的に他の支払い方法を使う場合もある。
クレジットカード払いを基本の支払い方法とし、他の支払い方法は一時的な利用にとどめる、ということである。
なぜなら、クレジットカードの場合、高還元カードは還元率が1%程度のものが多いが、他の支払い方法ではキャンペーンがない限り、還元率が0.5%のものが多いからである。
できるだけ高還元な支払方法を利用するという観点から、このような使い方になっている。
また、公共料金はやはりクレジットカードによる自動支払いが手間もかからず便利だ。
他の支払い方法の場合、請求のたびに支払いの手続きが必要だったり、そもそも対応していないということもあり得る。
公共料金の支払いにおいては、「自動支払いで手間がかからない上、支払い忘れもなく、それなりにポイントも還元される」クレジットカードに、まだまだ優位性があるのではないだろうか。
ちなみに、私がクレジットカード払いしている料金と、クレジットカード払いしていない料金は以下のようになっている。
クレジットカード払いしている料金
- 電気料金
- ガス料金
- 通話料金(ドコモ・IP電話)
- 通信料金(格安sim)
- 病院
- 処方箋薬局
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
- 100円ショップ
- ネットショップ(Amazon、ユニクロ、GU等)
- デジタルコンテンツ(Kindle、PSストア等)
クレジットカード払いしていない料金
- 家賃・火災保険・水道料金
- 税金
- 生命保険
- コスモス
- ダイソー
上記の「クレジットカード払いしていない料金」は、基本的にクレジットカード払いに対応していないものだけである。
ただし、ダイソーの支払いについては、PayPayを利用することで、実質的にクレジットカード払いすることが可能だ。
活用法2:カード明細を家計簿代わりにする
クレジットカードは現金を使っている感覚がないため、使いすぎてしまうという人がいる。
しかし私は全く逆であり、クレジットカードを使うことによって、むしろ出費を抑えてしまう傾向にある。
その理由は、クレジットカードの明細を家計簿代わりにしているからである。
クレジットカードの支払い1回ごとに、利用明細にその内容が記録される。
クレジットカード会社によっては、利用明細の1件1件に対して、家計簿のように費目設定ができるようになっているものもある。
例えば、「○月○日○○スーパーで支払いした○○円」を、費目「食費」に設定する、という具合だ。
費目ごとの合算値も表示可能な場合も多く、私は明細ページをそのまま家計簿として利用している。
クレジットカードを使えば、実質、家計簿にそれが自動で記録されるということで、「家計簿に余計な費用を計上したくない」という意識が働き、買い物を抑える結果になっている。
また家計簿そのものについても、クレジットカードの明細を利用することで、別途つける手間が省けている。
活用法3:支払いは必ず一括で
クレジットカード払いをする上で、最も注意しなくてはいけないのは、支払いを「一括払い(1回払い)」にすることである。
「分割払い」や「リボ払い」は絶対にしてはいけない。
分割払いやリボ払いをすると、還元額よりもはるかに高い手数料を支払う羽目になり、せっかくのクレジットカードの還元分がすべて水の泡となる。
たとえリボ払いの特典が大きいとしても、リボ払いは利用せず、支払いはすべて一括にするようにしよう。
人によってはリボ払いに設定した上で、1回で支払い完了となるよう月々の支払額を高く設定し、リボ払い手数料を支払うことなく特典をゲットする人もいるようだが、リスキーなのでおすすめしない。(カード会社によってはできない場合もある)

その発想はなかった
支払いは必ず「一括」を習慣づけるようにしよう。
そうすればクレジットカード払いを過度に不安視する必要もなくなるだろう。
クレジットカードの選び方と活用法まとめ
私のクレジットカードの選び方と活用法について、再度あげてみよう。
クレジットカードを選ぶ際の着目点
- 年会費
- 還元率
- ポイントの使いやすさ
- 国際ブランド
クレジットカード活用法
- 基本の支払い方法はクレジットカードで
(他の支払い方法は一時的な利用にとどめる) - カード明細を家計簿代わりにする
- 支払いは必ず一括で
現在では様々なキャッシュレス決済が普及してきているが、支払いをシンプルにするという意味では、クレジットカード払いをメインに据えるというのもまだまだ有効だと私は考える。
各種支払方法のメリットを理解し、お得な支払い方法を利用しつつ、できるだけ管理が複雑にならないよう心掛けたいところだ。