私は2015年の5月から髪をセルフカットしている。
この記事執筆時点で約5年になる。
正直需要があるか分からないが、今回は髪をセルフカットする時のコツについて書いてみようと思う。
「セルフカットに挑戦したいが失敗が怖い」という方は参考にしてみてほしい。

悪い意味で参考になるけどな!
ちなみに、私は美容師ではないため切り方は完全に我流であるが、その辺は事前にご理解いただきたい。
なお、写真が荒い箇所があるが、自撮り写真をかなり拡大して載せているからである。
セルフカットに必要な物
まずはセルフカットするにあたって必要な物を紹介しよう。
姿見
まずは姿見等の大きい鏡。
私は浴室に備え付けの鏡を使用している。
道具
道具類。
私は現在はすべて100円ショップの物を使用している。
- 手鏡
- コーム
- カットバサミ
- すきバサミ
- 毛抜きピンセット
手鏡
後ろをカットする時に姿見と合わせ鏡にして、切る場所の確認を行う。
コーム
もみあげを切るときに使うくらい。
最悪なくてもいい。
カットバサミ
襟足ともみあげを整えるときに使用。
あまり使わない。
すきバサミ
適度に髪を残しつつ髪を切っていくためのハサミ。
最重要道具。
これがないと始まらない。
毛抜きピンセット
眉毛を整えるためのピンセット。
セルフカットには直接使用しないが、関連道具なので入れておいた。
なお、ハサミはどちらもダイソーの100円の物を使用しているが、正直切れ味がいいとは言えないため、素人にはおすすめしない。
ギャッツビー等のハサミを使用したほうがいいだろう。

お前もド素人やろ。
その他
- ケープ
- 新聞紙等
髪が服につかないように上半身を覆うカバーをケープというらしい。
これも100円ショップで手に入る。
新聞紙は床に敷くと切った髪の処分がやりやすいだろう。
ちなみに私は、浴室で全裸で髪を切った後、そのままシャワーを浴びるため、ケープも新聞紙も使用していない。

セルフカット前にシャワーのガスをONにしておくのを忘れるな!
でないと水を浴びる羽目になるぞ!

いや、全裸で切るのはお前だけだから
初めてセルフカットする人向けの心得
ここでは初めてセルフカットするという方のための心得を書いておこう。
初めてじゃない方は読み飛ばしてもらって構わない。
- 休日の前夜に切る
- 1か所に集中しない
- まずは誰も気づかない程度に切る
休日の前夜に切る
初めて髪を切るのであれば、休日の前夜に切るといい。
理由は言うまでもなく、失敗した場合に翌日に美容院に駆け込めるからである。
私は土日が休みのため、初めてのときは金曜の夜、仕事が終わった後に決行した。
今となっては慣れたもので、土曜か日曜に切っているが。
1か所に集中しない
セルフカットを始めたら、どうしても1か所が完璧になってから次の箇所に取り掛かる、という形になってしまいがちだ。
しかしこれはやってはいけない。
理由は同じ箇所ばかりを切っていると、その箇所を切りすぎてしまうからである。
そうなると、切りすぎてしまった箇所に合わせて他の箇所も切ってバランスを取る羽目になり、失敗のループに陥ってしまう。
「全体を少しずつ、まんべんなく」を心掛けるようにしよう。
まずは誰も気づかない程度に切る
初めてセルフカットをやって、最初からうまくいく人はいない。
だから、美容院で切るぐらいの量をいきなり切ろうとしてはいけない。
最初は、誰も気づかない程度でとどめておくのがいいだろう。
まずはセルフカットという行為に慣れることが大切だ。
上記の通り、全体をまんべんなく切るようにすれば、何日にも分けて少しずつ切っていくことも可能だ。
何回切っても無料なのだから、1日ですべてを終わらせる必要はない。
ちなみにイメージ的にいうと、最初はいくら切ってもあまり変化がないと感じるだろう。
そうやって切っていくうちに、あるタイミングで突然、「切りすぎた!」と感じることになる。
そうなってしまっては手遅れなのだ。
だから、初めて切るときは「切ったにもかかわらず大して変化がない」という状態で一旦止めておくのがコツだ。
ミニマリストによるセルフカットのコツ
それでは私が実践するセルフカットのコツを紹介しよう。
髪を切る順序
髪を切る順序は特に決まりがあるわけではないが、私は以下の順序で切るようにしている。
- 襟足
- 後ろ(バック)
- 横(サイド)
- 頭頂(トップ)
- 前髪
- もみあげ
理由は、襟足~後ろ(バック)が一番難易度が高く、手間がかかるからである。
疲れる前に先に切っておくということだ。
基本の切り方
まずは基本の切り方から。
道具としてはすきバサミを使う。
間違ってカットバサミを使ってはいけない。
間違えないようにカットバサミは手の届かない場所に置いておくのがいいだろう。
そして、下の写真のように、適当な束になるように髪をつかむ。
そして矢印のようにつかんだ毛束の3か所程度を下から順に切る。
髪の根元から1~2cmぐらいの箇所を切り、毛先に向かってさらに2か所を切るようなイメージだ。
つかんだ毛束はひねったりねじったりする必要はない。
つかんで切る、ただそれだけだ。
この切り方で、前髪から襟足まで全域にわたって切っていく。
私の場合は、先ほど述べたように襟足部分から始めて、後ろ(バック)、横(サイド)、頭頂(トップ)、前髪と徐々に上に向かっていくように切っている。
毛束を1つ切ったら、次は少し離れた場所を切るようにするといいだろう。
何度も言うが、1か所に集中せず「少しずつ、まんべんなく」を心掛けて切るのがコツだ。
なお、まだ切っていない箇所を見つけるには、鏡で確認したり、手でつかんで髪の量を感じ取ったりすればいい。
襟足~後ろ(バック)の切り方
襟足~後ろ(バック)を切るときも「基本の切り方」の通りに切るが、難易度は高い。
理由は、後ろ側を切る瞬間は切る箇所が見えないことと、ハサミを持った手を後頭部に持っていくことが難しいからである。
後ろ側の切り方の手順は以下の通り。
- 合わせ鏡で切る箇所を確認する
- 手探りで切る
- 再度合わせ鏡で確認
合わせ鏡で切る箇所を確認する
まずは姿見と手鏡の合わせ鏡を駆使して後頭部の切る箇所を確認する。
そして、切る箇所が決まったら、毛束となるように髪をつかむ。
利き手と反対の手で髪をつかむ必要がある。
髪のつかみ方は「基本の切り方」の通りだ。
手探りで切る
毛束をつかんだら、利き手を手鏡からすきバサミに持ち替える。
手鏡を離したので、この時点で後頭部を見ることはできない。
つかんだ毛束と利き手のハサミ、それぞれの場所は完全に手探りになる。
指を切ってしまわないように気を付けよう。
すきバサミを無事、毛束の箇所に持っていけたら、「基本の切り方」の通りに根元から毛先に向かって、順に3か所を切る。
再度合わせ鏡で確認
毛束を1つ切ったら、すきバサミを手鏡に持ち替えて、切った個所を確認する。
切りすぎていないかを、毛束1つ切るたびに毎回確認したほうがいいだろう。
問題なければ、そのまま次の箇所に移動し、上記の方法を繰り返して後ろ(バック)を切っていく。
襟足ともみあげをカットバサミで整える
「基本の切り方」で全体を切り終えたら、カットバサミを使って、襟足ともみあげを整えていく。
襟足を整える
上の写真のように、カットバサミを使って、襟足部分の毛先を縦方向に切っていく。
襟足の毛先を自然な形で散らすのが目的だ。
決して髪に対して直角(パッツンの方向)に切ってはいけない。
ただし、手を後頭部に持っていく以上、完全に縦方向に切るのは難しい。
特に利き手と反対側の襟足(右利きの場合は左の襟足)は斜め45度ぐらいの角度で切ることになってしまうが、そこは仕方ない。
なお、襟足を整える際は、手で毛束をつかむ必要がないため、合わせ鏡で確認しながらカットしていくことが可能だ。
襟足だけでなく耳の上ぐらいまでカットバサミで整えていくといいだろう。
ちなみに写真の襟足は失敗のように見えるが、ただの「寝ぐせ」である。

どうせ誰も見てないから気にすんなって。

(やっぱり失敗したんだ・・・)
もみあげを整える
もみあげは一旦コームで整えて、伸びすぎている分だけをカットバサミで切る。
下手に形を整えようとすると、どんどん短くなってしまうので、コームで整えたときに長さが飛び出た箇所だけを軽く切るようにするといい。
仕上がり
私がセルフカットした場合の仕上がりは下のようになっている。
ちなみに、私は整髪料(ヘアワックス)やドライヤー、ブラシは一切使用せず、髪を整えるのは手ぐしのみである。
「整髪料を使わずにツンツンした感じを出す」のが、私のセルフカットのテーマだ。

結構前に切ったからかなり伸びた状態の写真になっているのは言わないでおこう
なお、冒頭で紹介した毛抜きピンセットは、週に1回眉毛を整えるのに使用している。
眉毛はピンセットで毛を抜くのみで、それ以外のことは一切やっていない。
結び
以上、私が実践しているセルフカットの方法について紹介した。
おおざっぱにいえば、
- 毛束をつかんですきバサミで3か所を切る
- 上記を全体に対してまんべんなく繰り返す
- 最後に襟足ともみあげをカットバサミで整える
これだけである。
美容代を抑えたい人や美容院が苦手な人はセルフカットに挑戦する価値はあるのではないだろうか。
セルフカットならば、いつでも何度でも切ったり調整したりすることが可能だ。
予約のスケジュールを気にしながら過ごしたり、美容師との話題に苦慮することもない。
初めて切る場合はだれも気づかない程度に切るようにすれば、徐々に慣れることができるだろう。
今回の記事がセルフカットに挑戦したい人の参考になれば幸いである。